パスタの調理法: Ricette della pasta

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よく見かけるパスタの調理法を検討してみます。
写真の料理は私が作りました(^_^;)。

トマトソース(Salsa di pomodoro)

もっとも基本のソース。
イタリア語でトマトはポモドーロ(pomodoro)と言い、そのソースは実は簡単に作れます。
缶のトマトの水煮を買って来て、オリーブオイルを加えて煮込み、 塩コショウで簡単に味付けしたら出来上がります。
トマトピューレは使わないのがいいらしいです。
これだけで、そこいらのレストランとほぼ同じ物が出来ます。おためしあれ
気分によっては炒めた玉ねぎやバジリコなどを入れるのもいいでしょう。

カルボナーラ(Carbonara)

戦後ローマで生まれたソース(というか味つけ?)。
spaghetti alla carbonala:スパゲッティ・アッラ・カルボナーラと言い、 意味は炭焼き風。
上に振り掛けた黒胡椒の粒が石炭の様に見えるとか、いろんな説がある。
パンチェッタという生ベーコンまたはグアンチャーレという豚の頬肉の塩漬けを炒めたものと、 ローマのペコリーノ(pecorino romano)と言う羊のチーズ、玉子の黄身で作るパスタ。
生クリームは使わないのが伝統的なローマ風。
ペコリーノ・ロマーノの替わりにパルミジャーノ・レッジャーノを使ったり、 両方使ったりする事も有る。
私は普段は肉以外のすべての材料をフードプロセッサーに入れて作ってます。
また、玉子の白身も若干混ぜます。材料自体に塩気が多いので塩は少なめに
カルボナーラ

ラグー・ボロニェーゼ(ミートソース)

ミートソースはラグー(ragù)と呼ばれ、ボローニャの名物です
イタリア語でボロニェーゼ(bolognese)、ボロネーズは多分英語でしょう。
ボローニャ風、ボロネーゼ(日本訛り?)などと呼ぶ事も。
つくり方は野菜(セロリ、玉ねぎ、人参)、挽き肉を炒めて トマトを入れ煮込みます。にんにくを入れる場合は程々に。
挽き肉は香ばしくなる程度に炒めるといいでしょう。
写真のパスタはボローニャ近辺での名物タリアテッレ(他の地方でフェットゥチーネともいう)です。
また、トマトを多めに入れ色合いを良くしました。
ボロニェーゼ

ジェノヴェーゼ(Genovese)

「ジェノヴァの」という意味のソース。
バジリコの葉、松の実、オリーブオイル、硬質チーズ(パルミジャーノ、ペコリーノロマーノ) で作る質素なパスタ。
しかし味は結構こってり。ソースは瓶入りのものより作る前に作ったほうがやはりおいしい。
フードプロセッサーで全ての材料を粉々にして作るのが簡単。
もちろん、丁寧にバジリコ松の実はすり潰し、チーズは削るほうがソースの舌触りが滑らかに おいしく出来ます。
本場ジェノヴァでは、トレネッテという平たいパスタを使います。
写真ではリングイーネ(断面が楕円形)ですが。
ジェノヴェーゼ

バジリコのパスタ

バジリコのパスタは私は今までずっとジェノヴェーゼの事とだと思ってたんですが、
話を聞くと似ても似つかぬ物が存在するとの話。そこで調べてみると、ありました。
これは日本製で、東京のキャンティというイタリア料理店がバジリコ(バジル) が手に入らない頃、
しそとパセリを使って苦労してジェノヴェーゼを再現したそうです。
今となっては、和製ソースとして代表的なものとして他の所でも食べられるようになってるようです。

ペペロンチーノ(Aglio e olio pepproncino)

正式にはaglio e olio pepperoncino:アーリォ・エ・オーリォ・ペッペロンチーノと言う長い名前。
にんにくを軽く色がつくまでオリーブオイルで炒めた後、きざんだパセリと唐辛子を炒めて、
茹でたてのスパゲッティなどにからめます。
コツはパスタを焼かないこと、オリーブオイルはエキストラバージンを使うことです。
パスタは若干細めで。
ペッペロンチーノ

ネーロ

いかすみのソースで真っ黒なんで、イタリア語で黒という意味のネーロ。
写真ではスピガドーロの缶入りのソースを使いましたが、本当は墨イカの、
墨袋からイカ墨を取り出し色付け、具にはイカを使うと言うものです。
ネーロ

ヴォンゴレ

ヴォンゴレとはイタリア語であさりのことで、もちろんあさりが入ったパスタ。
トマトを入れたヴォンゴレ・ロッソと入れないヴォンゴレ・ビャンコ(ビアンコ)がある。
パスタは細めのスパゲッティーニかフェデリーニが合う。
写真はヴォンゴレ・ロッソ。
ヴォンゴレロッソ

プッタネスカ

娼婦風。トマトベースで、アッチューゲ(アンチョビ)が入る。

★アマトリチャーナ

Spaghetti all'amatriciana
アマトリーチェ:Amatrice(ラツィオ州の街)風の。
トマトベースで、たまねぎ、ペコリーノ、グアンチャーレ(代替品でベーコン)が入る。

ペスカトーラ

漁師風。魚介類とトマトで。

ボスカイオーラ

木こり風。きのこが入る。

アッラッビァータ(Arrabbiata)

おこりん坊風。 唐辛子で辛く味つけしたトマトソースが怒っているようだからか?
日本風につまる音を飛ばすとアラビアータとなるがアラビアとは関係ない。
ペンネ用の代表的なソースなのでペンネ・アッラッビァータ(penne all'arrabbiata)として見かける。

スパゲッティ・ナポリタンについて

スパゲッティ・ナポリタン、 こいつはイタリア料理ではなくていわゆる日本で産み出された「洋食」の一種です。
パスタに興味を持ち出した時、 ケチャップを使うのがイタリアっぽく無いということで謎でした。
でも、子供のころから嫌いだったんで興味もなく放っておいてましたが、
最近、各メディアでイタリア料理が取り上げられ調査する人が出て来たのです。
それによると、発明したお店では「スパゲッティ・イタリアン」と言ってたらしいです。
アメリカ経由(またか)で来たためだと言う説もあり、 アメリカのイタリア移民は貧しかったためトマトが買えずケチャップを代用として 食べてたと言う話なんですがちょっと信じられないです。
なぜかって? 農産物が比較的豊かなアメリカでトマトが買えなくて、 工業製品のケチャップが買えるとは思えない。
それに味もかなり違うと思います。 たとえばみそ汁の味噌の代わりに白あんを使ってるようなものだと思うんですが。
追補:アメリカ人はケチャップが好きなんで作り出したのでは?


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24/11/2001 Cura di Ciro