イタリア旅行 : IL Mio Viaggio in Italia 1998

La pagina di casa di I'Cirou TAKAO

私の最新のイタリア旅行についてです。思い出しつつ作成中。

Roma:ローマ(その2)

プラダ

ローマに着いた。
元々の予定では買い物はローマ最終日にするはずだったけど、土曜日って事で
店が開いていないかもしれない。大事をとってわざわざナポリからでてきた。
共和国広場のマクドナルドで待ち合わせだ。
そう、あらかじめ電話して今日会おうということにしたのだ。
このマクドナルドは昔の地球の歩き方では世界一の広さらしい。
少し早く着きすぎたので、ナツィオナーレ通りで閑をつぶそう。
するとローマそごうを少し下ったところに本屋があった。
入ってみると結構大きい。そこで一通り本を見てマクドナルドに行った。
店内にはさかなちゃんが既に居た。
お腹が空いたそうなのでマクドナルドで食べた。イタリアのマクドナルドは
日本と味は同じ、値段は一昔前の高い値段と同じ。
もちろんメヌッと呼ばれるセットも何種類かあって、少しだけやすい。
特筆すべきはサラダバーが有ること。パスタのサラダも有る。
食事がすむとそこからスペイン広場の上まで歩いていく事に。
途中さかなちゃんお薦めの家をみた。この家は入り口が口みたいになってる
確かに変だ。イタリアの家にしてはめずらしく入り口脇に植木も有る。
ただそれだけなんだけどね。
すぐスペイン広場の上、トリニタ・ディ・モンティ階段(スペイン階段ではない)
に着いた。階段には色とりどりの花が植えてあってとてもきれい。
さかなちゃんの話によると近年この階段で食べ物を食べると捕まるらしい。
食事禁止だそうで、美観のためかな?
さて、なにを買うか?今回は市内で買うべきものはプラダのみなんで、まっすぐ
コンドッティ通りのプラダに向かった。
さかなちゃんが言うにはプラダなんて自分には縁が無いから、他人が買うのに
付いて行くのは楽しいらしい。
私も他人の物でも買うのは楽しいので軽く引き受けてしまう。
結局、頼まれた妹のピンクのバッグはよくわからなかったけど、これでいいやと
えいと買ってしまった。どうせ間違って来るのも計算済みだろうし。
(違ってたらしいが、それでも良かったらしい)。
あと他に頼まれたティッシュ入れも買えた。
残る弟の分のコートやセーターは全然わからなかった。似たようなのが多い。
プラダのマークのキーホルダーも赤が無かった。他の色でもいいとの事だったけど
これはナポリかペスカーラで探そう。
ということで買い物終わり。しかし、この荷物を持ってうろつくのは嫌なんで、
帰りに泊まるホテルに置いて来ることにした。
みちこさんがいたんで頼んでしまった。みちこさんの話によるとたぶん今度の
土曜なら店は開いてるでしょうとのこと。日曜はパスクワ(復活祭)なんで
よくわからないけど。

教会

夜はさかなちゃんと食事をしましょうという話になってるんだけど、
まだ時間が早い。目的のレストランは19時半からだそうで、まだかなり時間が有る。
ということで、またもや、お薦めの教会めぐり。
SS.ジョヴァンニ・エ・パオロ教会 まずは、疲れたんでBAR。オペラ座から少し東に行ったところで、桃紅茶。
ひとしきり喋って(かなり長かった気が)さて教会めぐり。
そういや、テーブルで飲んだんだけど料金はカウンター価格。
へえそういうのも有るんだ。といいつつ休憩終わり
今だ入った事の無いサンタマリア・マッジョーレ[S.ta Maria Maggiore]教会を
横目に見つつ、聖プラッセーデ[S.Prassede]のモザイクを見て、
藤がきれいな壁(たぶん、サン・マルティーノ・アイ・モンティ
[S. Martino ai monti]教会の前)をみて、
それから移動。さかなちゃんいわく、「ここはどのへんでしょうねえ」
「ドムスアウレア(ネロの黄金宮殿)の上あたりですね」と私。大丈夫?
あっちがコロッセオで・・・、うん大丈夫みたいだ。
コロッセオの横を通って、ここ・・・サンクレメンテ[S.Clemente]教会。
教会に入る。中庭がいいらしい。たしかにローマ時代の建築っぽい。
ここには地下にミトラ教の神殿があったらしいのでもぐってみる。
切符が売ってるので買おうとしたら、閉まるまであと15分しか無いので
駄目だといわれた。でも他の係員が切符を売ってくれた。ラッキー。
それから、そそくさとミトラ教の神殿まで降りて、寒くて少し湿気の有る空気の
気味悪さを十分に感じてきた。

それからサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ[SS. Giovanni e Paolo]教会へ行った。
ここは向かって左側(写真には写ってないが)のアーチの有る坂道がきれいだそうで。
(右の写真はサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ教会前のさかなちゃん)
ここには謎の観光ガイドマシンが有る。なんでこんな所に有るのか?
中はゴシックでさかなちゃんは好きじゃないらしい。
(後で調べたけど地下に聖ジョヴァンニと聖パオロに関る遺跡が有るらしい)

変な土産物

それからチルコマッシモ、パラティーノの丘、コロッセオを横目に見つつ、
コンスタンティーノの凱旋門の前でTシャツが売っている。
それが1枚5000リラ!!安い!!。2枚レオナルドの人間柄のを買った。
フォーリ・インペリアーリ通りをヴェネツィア広場に向かう。
いたるところで黒人がアフリカ?の民芸品っぽいものを売っている。
「こんなもん観光客に売ってどうするんだ?こっちはイタリアっぽりものが
いいのにねえ」とさかなちゃんに言いながら歩く。
でも、イタリアにすんでいる人はこれはこれで面白いのかも。
そこに、妙にカラフルな人形が・・・「む、これは?」
あまりに変なので妙にひかれた。う〜む、イタリア人化してる?

ビステッカ

目的のリストランテは空港で貰ったABRoadに載ってたTullio(トゥッリオ)だ。
バルベリーニ広場徒歩1分。ってことなんだけど、まずさかなちゃんが国民労働銀行に
お金を下ろしに行くそうなんで、ヴェネツィア広場まで行った。
でも、銀行に入れない。なぜ? 困ってうろうろしてたら他の人が入ってるのを見てわかった。
なんとキャッシュカードを通すと入れるようになってたのだ。
お金もおろせてGO!!
ここからバルベリーニ広場へは・・・コルソ大通りからバスに
乗って行くのがいいらしい。
こういう時ローマ在住の人が居るといいなあ。 でも、ローマのバスはこの3月に路線が一部変更になってて、
あんまり自信が無いとか。
とはいえ、ローマのバス停は番号ごとにどこに行くか逐一書いてあって、
地下鉄の有る場所は赤字にメトロポリターナのMで、

P.za BARBERINI
と言う風に書いてあるので見つけやすい。
でも、バスに乗ったら到着場所はいちいち放送されないのでうっかりしてると、
乗り過ごしてしまう。
われわれもきっちりおしゃべりに夢中で乗り過ごした。
幸い、それ程遠くないところにバス停が有った。そう、例の骸骨寺の近く。
でも、さすがに時間が遅くて骸骨寺は開いてなくて入れなかった。
あ、労働銀行ここにも有る!!まあいいけど
それから、店に行ってみたけどまだ開いてない。ちょっと時間をもてあました我々は、
バルベリーニ広場の地下鉄の入り口の前でだべってた。

そろそろ、7時半になるので行ってみた。
で、何となく開いてる様なんで入ってみた。
なんだ、結構ガラガラやんっ。と思いつつ「2人」と言うと給仕の人は
結構悩んでた。「もしかして予約でいっぱい?」と思ってたら席を作ってくれた。
ほっとしてトイレ。通路をまっすぐ行こうとしたらトイレはそっちと指差された。
トイレも広くてきれい。個室が三つも有るよ。すごい。
でも、水が流れない・・・おいおい←この辺がイタリア的?
まあ、無事出てきたら奥にもまだトイレが、「紳士用」?
おお紳士用も別に有るのかあ。じゃなくて今入ったのは婦人用?
まったくもう。でも、私のせいじゃないな。

さて、落ち着いたしとあたりを見回すとサッシカイアとかビヨンディ・サンティの
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとか有る。凄い。
そして、メニューを見る。あるある。ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ、
フィレンツェ風ビフテキってやつ。
今日はこれを食べるためにわざわざ来たようなもんなので(買い物は?)、
(来る途中で列車の外に子牛の群れを見て「美味しそう」とまで思うぐらいに・・)
これは絶対に頼むぞと心に決めて、良く見てみる「ご注文の際は1kgから承ってます」
なに?「1kg!?」どうしよう。しかし、100gあたり4500リラだ (400円ぐらい?)
1kgで45000リラの4000円。うん、食べられなかったら残せばいいんだ。
あっさり決めて、アンティパスト(前菜)を考えよう。
さかなちゃんがカルチョーフィ(朝鮮あざみ)のローマ風を食べるという
ここはセコンドピアットが多いので半分ずつにしようと言う事で決定。
まだプリモ(第一皿)が決まってないな・・・う〜んタルトゥーフォが・・・
いわゆるトリュフのパスタがある。30000リラ。さすがに結構高い。
でも、思い切って頼んじゃえ!!日本に帰って後悔したくないし。
ワインは高いワインを前に見ながらハウスワイン。
まるで、ウナギの匂いでご飯を食べるみたいなもんだ。

タルトゥーフォのパスタ まず、カルチョーフィが来た。え?何故一人一つずつ?
一人分を二つに分けてくれって言ったのに・・・
まあ、しかた無いので食べた。美味しい。
甘くて新鮮でガクの部分まで軟らかい。
う〜ん幸せ、ここはあとの1kgも忘れて平らげた。
ちなみにワインはサンジョヴェーゼ系のワインだった。
キャンティかな?
隣のおじさんは巨大なサラダを食べてた。
さてプリモピアット(第一皿)。
イタリア料理はここでスープまたはパスタを選ぶ。
私はタルトゥーフォのパスタ。
さかなちゃんはズッパ・ディ・パーネ(パンのスープ)。
きたきた、「うわ〜!!」思わず声が漏れた。
トリュフでパスタが見えない(写真参照)。
凄すぎる。トリュフは初めて食べるんだけど思ったより味が無いのでそんなに高い
やつじゃないとは思いつつ、この思い切りの良さに感服。
もちろんパスタも手打ちで美味しかったです。
ふと遠くを見てるとカルチョーフィを頼んでる人が多数。
我々のを見て食べたくなったのか?単に旬だからか?
「あ、一人二つだ」そう、ひとり分は二つでさかなちゃんの頼みは通じてたのである。
隣のおじさんはビヨンディ・サンティを片手に巨大な羊肉を食べてた。

ビステッカ さてこれからがメインのセコンドピアット(第二皿)である。
出てきたでてきた巨大な肉が、隣のおじさんもびっくり。
さすが1kg。骨付なんで骨の分や焼けて重さも少なくなってるけど
でかい。食べられるのか?おそるおそる一口、うまい。
表面は適度に焦げてて香ばしく、中は桜色で軟らかく身切れも良くて、
脂身はむっとせずとろりと口の中で溶ける。うまいよ〜。
こんなステーキ食べたこと無い。昔フィレンツェで食べた時のよりも分厚い。
2cmぐらい?そして、ハウスワインとあうあう。
なんだかんだ感動してるといつのまにか食べおわってるよ。
脂身は残したけど、筋についてる肉まで削ぎ落して食べてた。
これは絶対、スタンド攻撃だと思いつつ。
さかなちゃんにいってもわからないと思い、心の内に留めておいた。

「デザートは?」入るよ、まだ入る。びっくり。デザートはマチェドニアを頼んだ。
は〜、食べた食べた。さかなちゃんはあまりの大食いに目を丸くしてたけど
一番驚いたのは自分だということをしきりにさかなちゃんに強調してたぐらいだ。

帰り

めちゃめちゃ腹いっぱいになって、地下鉄バルベリーニ駅でさかなちゃんと別れた。
そこからテルミニまで行って、暗くて雰囲気の悪い地下道からF.S.(国鉄)の駅へ
切符を買おうとしたどれも自販機が動いてない。あ、動いてるのが空いてる
う、切符を買おうと思ってもお金が入らない。しかたが無い、窓口だ。
が、窓口には人がたくさん並んでいる。並んでいるうちにどんどん時間が過ぎる。
そうしてるうちにおそらくナポリに行く最終の時間がすぎた。まもなく窓口の順番が
まわってきた。駄目もとで言ってみる「ナポリ」、「何だって?ナポリ?」
「電車は有る?」「さあ?取り敢えず走れ」「え?有るの?」「わからない、
走るんだ、14番線だ」慌ててお金を払って(妙に窓口のおじさんも処理が早い)
ダッシュで14番線にいるいる。ラッキーな事に電車はまだ居た。
あ、切符にスタンプを押さないと。「おいどこへ行く?」と車掌さん。
「スタンプ、スタンプ!!」そう、もし乗れなかったらこの切符で明日朝にでも
移動しようと思って押してなかったのだ。
何とか時刻を切符に押して列車に飛び乗る。もう電車は動きはじめている。
なんか、映画のワンシーンみたいだ。情けないけど。
乗ったそこは喫煙車だったので「禁煙車は?」と車掌に聞いた。「前」という
そこで、車掌さんに列車間のドアを鍵で開けてもらいつつ前へ、運良く席も見つけた
おお今日はなんてラッキーだったんだ。後での運の揺り返しが恐いなあ。
しかし、ナポリの駅に着いてアントニオに電話したら、迎えに来てくれる
といっていたジョヴァンニは居なくて(遅すぎるって)タクシーで帰った。


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13/05/1998 A cura di I'Cirou Takao