イタリアの国について

La pagina di casa di I'Cirou TAKAO

名前

正式名称はイタリア共和国[Repubblica Italiana]。
イタリアと言う名前の由来は古くからイタリア半島近辺の事をそう言っていたらしく、 明確にはわかっていないらしい。 イタリア語ではイターリァと発音するのが近いが、 当サイトでは慣例に習ったこととそう遠くはずれていないことなどからイタリアと表記することにした。
なお、年配の人に多いイタリーという呼びかたはItaly という英語読みから来たようである。
漢字で書くと伊太利亜(イタリア)と伊太利(イタリー)。略すと「伊」。

国旗

イタリアの国旗は左から緑白赤の三色旗で、イタリア語でトリコローレ[tricolore](三色)と言うこともある。 緑は国土、白はアルプスの雪と正義と平和、赤は愛国の熱血を表わすらしい。
さて、イタリア国旗の歴史はというと…
1797年、フランスの将軍ナポレオンがイタリアに侵攻してきて北イタリアにミラノを首都としたチザルピーナ共和国という国を作った。 チザルピーナ共和国はフランスが作った国なんで、旗も当然フランスに似たものとなった。
そしてフランスの国旗はフランス革命の時にできたので、革命を意味していた。
そこで、後でイタリアの革命側の勢力はこの赤白緑の三色旗を使うのが流行した。
イタリア政府のページに昔の旗の画像が有るが、いろいろ有ることがわかる。
現代イタリア統一を指揮したサルデーニャ王国のサヴォイア王家が1851年に指定した。 そのまま1861年のイタリア王国の統一時にも引き継がれ、 1929年にファショが追加された。 1946年に君主制から民主制にかわってイタリア王国がイタリア共和国になった。 それを受けて、1947年には中央にあったサヴォイア王家の紋章が削除された。

配色がハンガリーと似てるのは不明(というかありがち)。 おまけに、航空機についた時は外から緑白赤の三重丸でインドとまぎらわしい。メキシコもにている。
イタリアの友人はイタリア国旗はイタリア料理店などに立っているので イタリアより日本で見ることのほうが多いと言っている。 しかし、1998年2月5日に国旗を公共機関に掲げると言う法律が制定されたため、 もう少し見かけるようになるのではないかと思う。

国歌

イタリア国歌はマメリの賛歌[Inno di Mameli]またはイタリアの兄弟[Fratelli d'Italia]と呼ばれている。
ゴッフレード・マメーリ[Goffredo Mameli]が1847年に作詞して、 ミケーレ・ノヴァーロ[Michele Novaro]が作曲した。
19世紀半ばに歌われだしたと言うこの歌は1946年に国歌に指定された。 でも歌詞が古めかしく、演奏される機会や歌う機会も少ないので、 1994年ワールドカップで私が疑問だった国歌を歌わない選手がいたのも知らなかっただけだとか。
2002年以降のワールドカップでは歌っている選手が増えたのは、 右翼的首相のベルルスコーニが国歌を歌おうとという運動をしたからとも聞いた。
イタリア政府のページ

イタリア国歌を歌う

カタカナで書くとこんな感じ(歌いやすいようにしてます)。 普通は一番左の1番を節を変えて2回歌うだけで、最後に「シッ!」です。 フルコーラスで歌うと1番を2回歌い3番から5番を歌い最後に「シッ!」です。
さらに、1番から5番までを2回ずつ歌うこともあるようだけど長いです。
-伴奏-
Fratelli d'Italia,l'Italia s'è desta,
フラテッリ、ディターリャ、リターリャ、セデースタ
dell'elmo di Scipio s'è cinta la testa.
デッレルモ、ディシーピォ、セ、チンタ、ラテースタ
Dov'è la Vittoria? Le porga la chioma,
ドヴェーラ、ヴィットーリャ、レ・ポールガ、ラ・キョーマ、
chè schiava di Roma Iddio la creò.
ケスキャーヴァ、ディ・ローマ、イッディオ、ラークレオッ
-伴奏-
Fratelli d'Italia,l'Italia s'è desta,
フラテッリ、ディターリャ、リターリャ、セデスタ
dell'elmo di Scipio s'è cinta la testa.
デッレルモ、ディシーピォ、セチンタ、ラテスタ
Dov'è la Vittoria? Le porga la chioma
ドヴェーラ、ヴィットーリャ、レポールガ、ラキョーマ
chè schiava di Roma Iddio la creo`.
ケスキャーヴァ、ディローマ、イッディオ、ラクレオッ
Stringiamoci a coorte
ストリンジャーモチ、アコールテ
Siam pronti alla morte,
スィアンプロンティ、アッラ、モールテ
Siam pronti alla morte,
スィアンプロンティ、アッラ、モールテ
l'Italia chiamò.
リターリャ、キャーモ
Stringiamoci a coorte
ストリンジャーモチ、アコールテ
Siam pronti alla morte,
スィアンプロンティ、アッラ、モールテ
Siam pronti alla morte,
スィアンプロンティ、アッラ、モールテ
l'Italia chiamò sì.
リターリャキャーモ、スィッ!
-伴奏-
Noi fummo da secoli Calpesti, derisi,
ノイフンモ、ダ、セコーリ、カルペースティ、デリージ
Perchè non siam popolo,Perchè siam divisi.
ペルケ、ノン、シアンポポーロ、ペルケ、シアンディヴィージ
Raccolgaci un'unica Bandiera, una speme:
ラッコルガチ、ウーヌニカ、バンディエーラ、ウナスペーメ
Di fonderci insieme Già l'ora suonò.
ディフォンデルチ、インシェーメ、ジャローラ、スオーノ
-伴奏-
Uniamoci, amiamoci, l'Unione, e l'amore
ウニャーモチ、アミャーモチ、ルニョーネ、ラモーレ
Rivelano ai Popoli Le vie del Signore;
リヴェーラノ、アイポーポリ、レヴィエデルシニョーレ
Giuriamo far libero Il suolo natiò:
ジュリアーモ、ファルリベロ、イルスオーロ、ナティーオッ
Uniti per Dio Chi vincer ci può?
ウニティペルディーオ、キヴェンチェルチ、プオッ?
Stringiamoci a coorte
ストリンジャーモチ、アコールテ
Siam pronti alla morte,
スィアンプロンティ、アッラ、モールテ
Siam pronti alla morte,
スィアンプロンティ、アッラ、モールテ
l'Italia chiamò.
リターリャ、キャーモ
Stringiamoci a coorte
ストリンジャーモチ、アコールテ
Siam pronti alla morte,
スィアンプロンティ、アッラ、モールテ
Siam pronti alla morte,
スィアンプロンティ、アッラ、モールテ
l'Italia chiamò.
リターリャキャーモ
-伴奏-
Dall'Alpi a Sicilia Dovunque è Legnano,
ダッラルピア、シチーリア、ドヴンクエエ、レニャーノ
Ogn'uom di Ferruccio Ha il core, ha la mano,
オニュオーモディ、フェッルッチョ、アイルコーレ、アラマーノ
I bimbi d'Italia Si chiaman Balilla,
イビーンビ、ディターリャ、シキアーマン、バーリッーラ
Il suon d'ogni squilla I Vespri suonò.
イルスオーノ、ドニィスクイッラ、イ、ヴェスプリ、スオーノ
-伴奏-
Son giunchi che piegano Le spade vendute:
ソンジュンキ、ケピエーガノ、レスパーデ、ヴェンドゥーテ
Già l'Aquila d'Austria Le penne ha perdute.
ジャラークイラ、ダウストリア、レペンネ、アペルドゥーテ
Il sangue d'Italia, Il sangue Polacco,
イルサングエ、ディターリャ、イルサングエ、ポラッコ
Bevè, col cosacco, Ma il cor le bruciò
ベヴェ、コルコサッコ、マイルコル、レブルチョ
Stringiamoci a coorte
ストリンジャーモチ、アコールテ
Siam pronti alla morte,
スィアンプロンティ、アッラ、モールテ
Siam pronti alla morte,
スィアンプロンティ、アッラ、モールテ
l'Italia chiamò.
リターリャ、キャーモ
Stringiamoci a coorte
ストリンジャーモチ、アコールテ
Siam pronti alla morte,
スィアンプロンティ、アッラ、モールテ
Siam pronti alla morte,
スィアンプロンティ、アッラ、モールテ
l'Italia chiamò.
リターリャキャーモ
スィッ!
イタリア語での解説

人口

2001年時点でのイタリアの人口は約5867万人です。

国土

イタリア共和国の国土はヨーロッパ南部のイタリア半島を中心にして、大きな島としてサルデーニャ島、シチリア島の二つがある。
面積は30万1341平方キロ
北限:北緯47度5分(アウリーネ)。南限:北緯35度29分(ランペドゥーザ島)。
東西:東経18度31分(オトラント岬)から、西は東経6度37分(コツィエ)

時差

世界標準時からは-1時間。日本との時差は8時間。日本が正午の時にはイタリアは朝4時。
3月の最終日曜から、10月の最終土曜までは夏時間を採用している(時期については不正確かも)。
この場合、日本との時差は7時間となる。

行政

国の形式は共和国。1861年建国当初は王国だったが、 第二次世界大戦後の国民投票により国王を廃止して今に至る。
首都はローマ[Roma]。 イタリア王国統一初期の首都はトリーノ[Torino]、その後フィレンツェ[Firenze]となり、 ローマがイタリア王国に併合されるとローマが首都となった。 行政区画は国>州>県>コムーネとなっている。
州制度は1970年1月から実施されていて、 15の普通州と3つの特別自治州、2つの自治州の計20州から構成されている。 州区分はイタリアの地理を参照。
県は各州に所属し総数は100を超える。州とは違い県は統一直後からあり、コムーネが集まって出来ている。 現在もどんどん分裂して新しい県が出来ている。
コムーネは地方自治体の最小単位で8000以上あり、 日本で言う市町村をひとまとめに言ったものと思えばわかりやすい。
日本語ではローマ市などというけど、明確には人口が何人からが市かは行政上の区別はない。 その他行政については「イタリアの政治」で述べる予定。

言語

共通語はイタリア語だが、フランス語を使うアオスタ渓谷やドイツ語を使う南チロル(アルト・アディジェ)、 その他フリウーリ語、ギリシャ語、アルバニア語などを使う地域もある。
イタリア語の詳細は「イタリア語について」で。

民族

元々はイタリア民族と言う民族は存在しないと言い切っていいと思う。
なぜなら、イタリアと言う国自体が最近作られた国であるし、古来から人の往来が激しかった事もあり、 独特の民族とは思えない。
各地方ごとで、各地方の中でさえも個人個人に見かけ上はまるで別の人種かのような違いが見られるから。
ただ、元になった民族は古代ローマのラテン民族である。
また、よく欧米人は狩猟民族であると言われているが、 イタリアでは古代からギリシアの植民地として、 オリーブやブドウ栽培などの農耕が行われており農耕民族としての歴史は日本人より長いのである。
詳細は別ページ「イタリア人」で述べることに。

産業

産業構造は詳しく知らない。食料自給率は70〜80%。

通貨

2002年までの通貨は日本語でリラだったが、2002年からの通貨は日本語でユーロ(Euro)となった。

Lira:リラ(リーラ)

イタリアがユーロを導入する前の独自通貨。
リラを使う国は他にもある(トルコなど)ので区別してイタリアリラとも言うことがある。
イタリアリラはヴァティカン市国、サンマリーノ共和国でも発行していて、 これら小国の貴重な財源となっていた。
価値的には1999年のEUの通貨統合により1936.27リラで1ユーロと固定されており、 その結果ユーロを使用している他EU諸国との変換率も常に同じである。
ただ、一般的には2000リラで計算することが多いようだ。
2001年時点では通貨としてリラを使っているだけで、 実際はすでにユーロ経済なのでクレジットカード使用時の買い物は全てユーロ換算となっていた。
また、EU圏外ではあるがスイスのイタリア語圏のティチーノ州では、イタリアリラが日常的に通用した。
この場合は各店舗で独自の変換率を使用している事もあるようだった。

イタリア語ではliraと書いてリーラと発音するが、 市場での表記にはたとえば1000リラだと、「1000 LIRE」、「L.1000」、「Lit.1000」などと書かれている。
現在では「1 lira」という通貨は市場に出回っていないことから、 買い物などの時には、複数形のlire(リーレと読む)を使うことが多くなる。
出回っている硬貨は L.50、L.100、L.200、L.500、L.1000の5種類。L.50は大小あり、L.100は大中小ある。
紙幣はL.1000、L.2000、L.5000、L.10000、L.50000、L.100000が存在した。
しかし、偽札を恐れているせいかL.100000は比較的見かけなかった。

また、ヴァティカン市国、サンマリーノ共和国で発行された硬貨を現地で手に入れることができる。
見かけはそっくりなのでお釣りなどで貰った時などに注意してみると上記の国の外でも混ざっていた。

電話用のコインとしてgettone(ジェットーネ)というL.200と等価交換のものも存在した。

Euro:ユーロ

ヨーロッパ単一通貨として使用開始されたユーロはイタリアではエウロと発音する。
また当初は複数形でエウリとも発音されていたが、公式にイタリア語は単複同型で「エウロ」と決められた。 2002年時点では多くの人が、いろんな物の値段を2000リラで計算して物の価値を確かめていた。

国旗と国歌の参考文献:毎日新聞1999年7月14日の記事
文部省調査による国旗国歌

関連ページ
イタリア語
イタリア人
イタリアの政治

イタリア外交関係

イタリア大使館のページ
イタリア領事館
外務省によるイタリア情報

イタリア
19/02/2009 A cura di Ciro