イタリア旅行
Il mio viaggio in Italia 2008


Roma

[3/6]

アンドレア宅を7時前に出発。すぐにトラムが来てテルミニには7時半ごろつく。
外は雨。トラム降車場からFS駅までダッシュ。
なぜか、自販機ではペストゥン行きがうまく買えない。サレルノまで購入。
7時45分発のIC Plusで、まずはサレルノへ。
南のほうまで来ると晴れている。ただし、ヴェズーヴィオは雲の中。
サレルノに近づくと雨が降ってる…

Salerno

サレルノでまずはいったん休憩。乗り換えの必要もあるし。 列車をおりたら、かなりの雨で駅の地下道は水びたし。
と思ったら、そこは地下道じゃなくて地上より上にあった。 地上駅ではなく高架駅?いや、斜面にあって出口がホーム下に有るだけなのか?
小銭をせびる人に遭遇。貧しい町? とりあえず、駅をでたすぐ右手に有る観光案内所で地図をもらい見所を聞くと、ドゥオーモとその横手から入る展覧会らしい。
町は思ったより奇麗で、新市街って感じ。UPIMもあったりベネトンもでかいがまた後で行こう。
しばらく歩くと急に道が細くなり、ナポリの様な感じの旧市街らしき所に入る。
ドゥオーモに通じるドゥオーモ通りも狭い。 少し坂を上ると古い作りのドゥオーモがあって、中に入ってみた。
このドゥオーモ、11世紀にロベルト・グイスカルドの命で建てたらしい。 入ってみると柱廊に囲まれた中庭で、ドゥオーモらしくない展開。アマルフィと似た感じの鐘楼も立ってる。
実際のバジリカは質素で、中の装飾も初期キリスト聖堂の代表的な雰囲気。 後陣には金の背景のキリスト像のモザイク。モザイクは1000年経っても色あせてなく奇麗。
山手の出口から外に出て、隣でやってると言う展覧会に行ってみた。無料だし。
見学者は私一人らしく、「展覧会?」と聞くので頷くと歓談中だった一人がでて来て「こちらへ」と案内してくれた。
赤じゅうたんで、一部屋ずつ案内係が付いて来てくれる。
何の展覧会か最初はわからなったが、「avori」とは象牙でサレルノ近郊で発見された象牙細工がヨーロッパの博物館中に散らばってるのを集めたらしい。
それらは物凄く精巧で、イタリアらしいというか奇麗。詳しくは欄外の紹介で。
30分ほどで見て、駅に戻る。ペストゥン行きの電車に間に合うか?

Paestum

ペストゥン駅で降りる。降りる人もほとんど居ず、駅まで車で迎えに来てもらってるようだ。
駅のまわりには何もない。どころか駅にも何もない。形跡はあるけどすべて閉鎖されている。
大きな壁の中に通じている、まっすぐ前の道が遺跡っぽいけど、どうかわからない。 雨がひどいので、何もない駅の中で外を見ていると怪しいおじいさんが話しかけてきた。
なんか、凄い雨ですねえ、傘が有るなら大丈夫。みたいな会話をして、 遺跡への行き方を聞くとまっすぐ行けば有るらしい。
駅の横にはこの周辺の地図があるけど、範囲が広すぎて役に立たない。
雨が小降りになるのを見て歩きだした。
駅の前の壁を越えると…やっぱり一本道で向こうのほうまで道が続いてる。
壁の中は空き地っぽい。道が突き当たると遺跡らしきものがある。 柵の外からまる見えで、多分入場料が要るんだろうけど中に入るほどのもんではないのではと思う。
柵沿いの道路には、レストランやバールがあり、土産物屋も並んでいた。
一応観光地らしい感じになってるけど、誰も居ない。でもお店は開いてるようだ。
柵沿いにしばらく歩くと道路の右手に博物館が見えて、柵が途切れた所が遺跡の入り口らしい。
遺跡を見る限り、通路は水びたしで行くにはすこし覚悟が必要。しかもほとんど外からみえてるし…。
でも覚悟を決めて遺跡の切符売場で券を買おうとすると、お釣りがないので売れないと言う。
他に人もいないので、バールでジェラートを購入。やはり南部のレモンのジェラートは美味い。
それから遺跡に突入。雨の降る中、カメラを濡らさないように写真を撮る。 まずはギリシャ神殿みたいなやつを見て回る。これが何なのか、あまりよくわからず。
雨だし説明も見るのはしんどいので写真だけ撮って回る。ただ、かなり広い。 水たまりにはまらないように石の上や、草の上を歩く。 一番奥にもギリシャ神殿みたいなのがある。遠い。
一番奥では、ドイツ人の団体に遭遇。律義に説明を聞いてるが、よくわからない。
さらに、乳母車の母子とすれちがう…ってここを乳母車で?雨で泥で遺跡で道なんかないのに?
ガイドブックが乳母車に入ってるので、観光客だろうけど。
一周回ったので、次は博物館。
ここで発見された物品が収蔵されていて、遺跡の説明もある。
例によって学生が一杯居て説明を聞いたり、写生したりしている。 しかもさっきのドイツ人団体もなだれ込んで、かなり人口密度大。外とはえらい違い。
ここもさらっと見て、さっきのバールでリキュールを飲んで帰る。駅までは遠い。
土産物屋に売ってる本で知ったけど、ここも世界遺産の一部だった。ということは32個めで残り9か。
駅に着くとさっきのおじいさんがまだ居た。さらに乳母車の母子も居た。
サレルノで帰りの分も購入した切符に刻印を押そうとしたら刻印機が壊れている。
駅を見渡すと、完全に無人駅で他に刻印機はなさそうだ。 「切符の購入は遺跡の近くのバールで」とはり紙がある。歩いて10分はかかるのに…すごいなあ。
電車を待ってると日本人のカップルが来た。ここでも会うのか。
隣で待ってる乳母車の母親に英語で何か言われたけど、全然聞き取れず。わからないと返した。
シューズという単語が有った気がするので、靴がほめられたのかな?
そして、乳母車を電車に乗せるのを手伝って、ペストゥンを去った。

Salerno

電車はナポリ行きだったんだけど、切符はサレルノまでのものなんでサレルノで降りることにした。
ナポリまでの切符は自販機で売ってなくて、UNICOの€3.3を窓口で買うらしい。
観光案内所で、世界遺産を聞いてみたら、サレルノ県一体が世界遺産なんだとか。
で、一通りのガイドブックをもらった。うれしいけど荷物になるなあ。
バッグに入らなかったらアンドレアにあげるか。
で、次の電車まで時間もあったのでベネトンも見てみる。まああまり変わらないけど北より安い?

関連情報

サレルノの象牙の展覧会
期間限定かどうかわからない。 http://www.avorisalerno.it/
Paestum:ペストゥン
日本のラテン語読みでパエストゥムと書かれるが、イタリアでの発音はペストゥン。 「ン」は「マンマ」と発音する時の「ン」。ペストゥムでもいいか。


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06-03-2008 a cura di Ciro