イタリア旅行
Il Mio Viaggio in Italia 2005


Marostica


チェスをする広場

チェスの衣装

マロースティカの城壁
来る途中見た、マロースティカに寄りたいと行ったのは私で、 以前本で見た人間チェスがどうしても頭から離れなかった。 なのに3年前に来た時には、その町がバッサーノの近くにあることを知らずに寄らなかった。
マロースティカはバッサーノとティエーネの中間に位置する。 コムーネの境界を示す看板に日本の旗が描いてあって、「TENDO」とある。 フランチェスコになぜか聞いて見ると「テンドって知ってる?」我々は知らない。 「この町は日本のテンドと言う町と姉妹都市だ」。へえ、それがどうしたと言う感じ。
外から見たマロースティカは城壁に囲まれていた。 フランチェスコは車で山に登り出す。どこへ?どうやら町を見渡すポイントがある様だ。 城壁はまるで万里の長城の様に山の上まで囲っている。 その山の上の方の城壁の裏手の駐車場に車を止めて、ここからは歩きだ。
山の頂上に近い所の門から中に入った。 「ここはレストランになっている。高いけどうまいらしい。上に上がろう」
山の上の城の中庭(廃墟?)にレストランがあって レストランの横手の階段から城壁の上に上がれるようになっている。 城壁と言うか見張り台の廃墟の様な所に上がったら、すごい見晴らしだった。 ヴェネト平野が見渡せる。東側にはバッサーノとグラッパ山も見える。 天気がもっと良かったらアドリア海も見えたかも。 まあ、そこまで望むのはぜいたくだと思う。 もちろん町全体も見渡せる。山の斜面は果樹園になっているっぽい。
このあたりは、プレアルピ[Prealpi]というアルプス山脈の南にある丘陵地帯で、 ここはその最前列の山になる。高さは100m?
しばらく風にあたりながら見渡していたが、さすがに暑いので退却。 下の人間チェスの行われている広場の方へ行ってみることに。 車で来た道を引き返して下に降り、城壁の西の駐車場に車を置いた。 城壁の西の門から中に入ると、中世の雰囲気をのこしたままの町がある。 きっとまだ見ていない、カステルフランコやチッタデッラもこんな感じなんだろうと思う。 チェスを行う広場に着いた。後ろを向くと山の上の城が見える。 広場ではコンサートの準備をしていて、 椅子なんかが有って肝心の広場の全容は見えないけど、 二色に格子状に配置された床石はチェスのものだとわかる。 そのまま広場の正面に見える城に足を進めた。 城は町の南の門と一体化していて、チェスの博物館になっている。 あっこがチェスの衣装が見れるということで反応。 案内所で入場券が売っているようなんで、おじさんに頼むと、 なんとおじさんは案内係も兼ねているらしい。 案内所のドアに「上に居ます」という札をかけて、上の階へ案内された。
「一通り説明するかい?」とおじさん。所要時間を聞いた所、問題ではなさそう。 階段を上がると、まずは中庭の説明(内容はあんまり覚えてない)。
それから、各部屋の説明。会議室のような物がいくつか有って、今でもいろんな用途で使われているらしい。 結婚式なんかもするそうだ。それから武器庫。 最後にチェスの衣装を展示している部屋。衣装はチェスの駒をイメージした物で昔のものもある。 この部屋の片隅に、日本語でかかれたポスターやら将棋の駒やらこけしが入ったガラスケースがあった。 これは、マロースティカの姉妹都市である「テンド」からの物で、 チェスのときには日本から招待したとか。
ポスターを見ると、何やらワイシャツの上にハンズで売ってるようなパーティー用のカツラと羽織で、 手には先に将棋の駒がついた棒を持ってる人々が写っている。
なるほど、これで姉妹都市なんだと納得した。 あ、そうそうポスターに描かれていた「テンド」が天童市だと言うのもわかった。 もちろんどこにあるか知りません。あっこのカンでは東北ではないかという話。


マロースティカ:Marostica
ヴェネト州ヴィチェンツァ県。2年に一度、偶数年の9月に行われる人間チェスで有名な町。
その様子は公式サイトで。
山形県天童市と姉妹都市(1989年) Googleマップの衛星写真。中央にチェスの盤となる広場が見える。


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27-07-2005 A cura di Ciro