イタリア旅行
Il Mio Viaggio in Italia 2005


Gorizia


聖イニャーツィオ教会
バスはゴリーツィアの鉄道駅に着いた。 しかし、見るかぎりへんぴな所の様でどこへ行っていいかわからない。 この町は地球の歩き方にはなぜか載っていない。 仕方がないので荷物預かり所を探しながら、バスの切符売場でたずねた。 すると、おばさんが町の中心に行く方法と観光案内所の位置を教えてくれた。 LINEA 1のバスに乗って目的の場所についても、何もなかった。 仕方がないので近くのBARにたむろする兄さんに聞いて見たら旅行会社を紹介された。 そこで聞いたらもっと向こうにあると言われたので、その辺の人に聞きまくりつつ移動。 しかし、荷物が重いのでマントヴァの二の舞かと思われた。しかも地図もなし。 途中市役所らしい場所で、地図をゲット。生RPG状態。
市役所のおばさんの話と、地図での観光案内所の位置が違う。 観光案内所はおばさんの話を信じて行ったらあった。 しかし、ここでは荷物を預かってくれないらしい。 「駅は?」、見てきました。 と言うわけで、マントヴァで取った「リストランテに預ける作戦」を実行することに。 ドゥオーモ近くのリストランテが「可愛い」という意見により餌食、いや今日の昼食場所に。
ここでは、キノコ味のパスタや串焼きを食べた。
その後、ここの人のよさそうなおじさんにゴリーツィアの見所をたずねた。 なんといっても城(そんなのあるのか)が見所らしい。しかもすぐそばらしい。 国境が見たいと言うと、ちょっと遠いけどおすすめの国境があるらしい。
「しかし、荷物が重いのでここに置いて行っていいですか?」と訊ねる。
すると、いいとのとこと。よーし、これでゴリーツィア観光が出来る!!

まずは、ドゥオーモ横の道を登って城へ。 城に着くと、中に入るには少し早かったので前で待つことに。
アンドレアと電話したりして待っていると、扉が開いたので中に入った。 中では前衛美術か何かの展示会がされているらしく、謎のオブジェが多数。 人が近づくと唸りをあげるシャンデリアなんかがあり変。 城自体は高台の上にあって、町全体が見下ろせて非常に見晴らしがいい。 また、どこを見ても同じようにみえるけど地図で見るかぎり国境線が走っているはず。


国境
城を降りてその国境線に向かう。 地図通りに歩くと踏切のような小さな国境監視所がある。 監視員が声をかけてきて我々を止めた。 ここはEU市民しか通れないらしく、リストランテのおじさんと同じ場所を薦めてくれた。 「日本人には国境がめずらしいので見にきた」と言うと 「我々にはずっと有って去年までは大変だった」と言われた。 そんな話をしていると、スロヴェニア側から自転車に乗ってパスポートを片手にかざしたおじさんが、 通り過ぎようとしている。 監視員はパスポートをチェックして、おじさんはイタリア側へ消えて行く。 こんな日常が、やはり面白い。


トランサルピーナ広場
さらにおすすめの国境まで歩いて行くことにした。 川沿いに歩いて行くと踏切と国境が有り、川を通って国境を通れないように金網が張ってある。 国境と思われる金網沿いに歩くと、広場に出た。 どうやら、ここがおすすめの場所らしい。 パスポート無しで自由に入れる場所の様だ。 広場の中央にはマンホールのような丸い記念碑がはめてあって、 国境線と共に1947と2004と分断された年と、スロヴェニアがEUに入った年が書いてある。 広場の向こうはスロヴェニアの鉄道駅だ。 広場の横には昔の国境の名残の壁が遺されていてここにも、プレートが掲げられている。 イタリアとスロヴェニアを何度か行ったり来たりして楽しんだら、我々はこの町を去ることにした。
広場近くからに1番(LINEA 1)のバスが止まってて、これだと駅まで行けると思ったが、 見てたら発車した。 まあどっちみち近くに切符売場が無いので乗れない。 で、バスの行き先に歩いた角のエディーコラ(新聞や雑誌を売ってる)で切符を購入。 それから少し歩いた所の涼しそうなバス停でバスを待つ。すると野生のリスが居た。 さっきペットショップで売ってたやつと同じ…つかまえたら買う必要ないやん。

リストランテに戻って、以上の事を報告。水を補給。スロヴェニア語で書いてある水…
預かっていた荷物を持ってベネトン前のバス停(実はここが一番近い)で駅に向かうバスに乗って帰った。


ゴリーツィア
書き方はゴリツィアの方が一般的か。ゴリチアの表記も見られる。
いずれにしても日本ではあまり知られていないが、西欧と東欧の境目の町として有名だったらしい。
コムーネのサイト
ゴリーツィアの市バス


イタリア イタリア旅行 2005目次
12-07-2005 A cura di Ciro