イタリア旅行 2003
Il Mio Viaggio in Italia 2003


レッチェ:Lecce

[6/17]

バーリでの夜が明けた。今回のホテルは空調もなく窓を開けて寝てるので、外の音がにぎやか。
どうも交通量の多いとおりの近くの道路側の部屋になったようだ。
ただ外はいつも通り快晴。アルベロベッロに行こうということでホテルをでた。
私の計画ではレンタカーを借りてカステル・デル・モンテ(モンテ城)、アルベロベッロ、 マテーラを回る。
朝食はホテルと駅との間にある食料品店(サルメリア[salmeria]、サラミ屋と書いてるけど)で、 パニーノを作ってもらった。
それをもって駅周辺をレンタカー店が無いか探す。 私鉄の駅の旅行会社っぽい所で聞いたところによるとFSの東100m程行った所にAVIS(アヴィスと発音)が有るらしい。 その言葉を信じて突き進んで行くと小さな店というか事務所があった。
レンタカーを借りられるかどうか訊ねたら、今は出払ってて無いらしい。 と言うわけで明日の9時に予約を取って店をでた。 こんな事もあろうかとバーリの日程に余裕を持たせておいて良かった。 明日取れなかった場合はって?その場合はレンタカーはあきらめて電車でアルベロベッロに行く。 あくまでもアルベロベッロが優先。マテーラはいけなくてもしかたがないかなと。
で、今日は時間が余ったのでどうするか。あきこさんの話だとレッチェがいいらしい。 というわけで早速FSの駅でレッチェ行きの列車の時刻を確かめた。 いい時間にICがあったのでそれに乗ることにした。 少し時間が余ってたので駅前広場の反対側までナポリ行きのバスの切符も買いに行った。
レッチェまで約2時間。途中延々と同じゆるやかな起伏の土が赤いオリーブ畑。 しばらく本を読んで窓の外を見ても同じ景色。街が現れたと思ったらブリンディシ。
レッチェは更にその先でサレント半島の中に有る。
サレント半島はイタリアを靴の形に見立てると踵(かかと)の部分に当たる。
ずいぶん南にきたもんだと思って地図を見たら、カプリ島とあまり変らないみたい。 イタリア半島も日本の様に(北西から南東で逆だけど)斜めになってるから。 FSの駅から旧市街まではぽつぽつ店がある住宅街のような通りをはいる。
旧市街の中に入ってからはバーリの旧市街に似た感じの曲がりくねった路地。
ドゥオーモへの看板が出てるけど、どっちが直進なのかわからない。 地球の歩き方で確認して先に進んだ。近くまで来てるけど大きなはずのドゥオーモ広場が見えない。 あまりに暑いのでジェラテリーアででグラニータを食べて休憩。 レッチェのドゥオーモ広場の狭い入り口を見つけた。 入り口は一つで、中に入るとまわりの狭い路地とは対照的な広場が拡がっている。 広場にはほとんど人が居ない。ドゥオーモもみんな閉まってるようだ。 昼食を取るために広場を離れて後で来ることにした。 適当なリストランテを探す途中紙人形の店にはいったり、焼き物のオブジェの店に入ったり ローマ時代の闘技場の遺跡を見たりしていたが涼むための適当なお店も閉まりつつあったので 来る途中に有ったリストランテに入った。
「外にも席があるけど暑いので中で食べたほうがいい」と言われてそのとおりにした。 で、せっかくのプーリアなんで魚介類で攻めてみた。 (とはいってもレッチェって結構内陸なのに) 最初にでて来たのが、ピッツァの生地を丸めて揚げたもの(名前は忘れた)。
アンティパストは魚介類のフルッティ・ディ・マーレ。 プリモのパスタはエビのクリームソースのカヴァテッリと伊勢エビのリングイーネを。 セコンドはカジキマグロのスープ浸し。
少し塩味がきついけどおいしかった。 でもまわりに客は居なくて店の人が大きなテーブルを囲んで食事を取ってる。 観光地の平日ってこんなもんかな?
そのあとさっきの広場に戻りローマ時代の闘技場跡を見た。
そして城。中に入りたかったけどよくわからずに一周回ったら入り口が有ったので入ろうとしたら おじさんが何か展覧会のようなものがあって入れないと言う。
で、困った顔をしていたらちょっとだけ中を見せてもらった。
公園を回ってBARで休憩。 テ・フレッドを注文したらグラニータの氷に紅茶を入れた物がでて来てすごくうまい。 これはアイスティーと訳すには違和感がある別の飲み物だと思った。
さらにドゥオーモに広場に戻って休憩。座ったまま昼寝。 セミナリオの前に座ってたんだけど隣のカップルとセミナリオの工事の人がいるぐらい。 広場だけじゃなくて人は少ない。地方はこんなもんなんかな? と思ってると子供が広場を自転車でぐるぐるまわる。 さらにカラビニエーリのバイクまで。パトロールなんだろうけど、同じように回ってる。 まるでいきなり時間が過ぎ去ってさっきの自転車の子供が大人になったドラマを見てるようだ。 広場に面した所になにやらかわいいものを売ってるお店があって、 最初に来た時はお昼休みで閉まってた。それがどうも開いているらしく入ってみることに。 なんと表現していいのかわからないけど、派手な色使いで着色した焼き物の様だ。 この街は人が居ない割に芸術作品を売る店が多い気がする。 あっこは3つほどそれらを購入。日本で売ったら絶対売れると言っていた。
最後はロザリオ教会を見てレッチェを後にした。
時間が有ればブリンディシも見て帰ろうと思ってたけどレッチェは見所が多くて時間がなかった。

バーリについて今のうちにバスの乗り場を確認しておくことにした。
何となくしかわからなかったけど、 乗り場と思える近くのバールで聞いた限りではだいたいわかった様な気がした。 で、そのバールでパニーノを買って夕食にした。



イタリア イタリア旅行
09/07/2003 A cura di Ciro