Trieste
[6/28]

チェルヴィニャーノを出てモンファルコーネまではひたすら平野を走る。
このあたりもやっぱり陸のヴェネツィアと言う感じであまり雰囲気は変らない。
途中空港が見えるが、これだけ線路の近くにあるのに駅はない。不思議。
海が見えて来ると、あたりは明るくなる。この湾の奥がトリエステだろう。
トリエステの駅に着いて列車を降りたら、妙な異国感が漂う。というより港町独特の雰囲気。
暗い感じの駅。街の喧騒。どこかに似ている。ナポリ。
しばらく静かな町をめぐっていたからよけい騒がしい。
バスの路線はよくわからないのでホテルまでは歩く。
何故か中国系の店が多い。このあたりもナポリの駅前に近い。
ハプスブルグ系の建物など共通点も多いけど、これだったら南国特有の陽気さが漂うナポリの方が良い。
なんか、つまらない所に来た感じがする。あまり好きになれそうに無いな。
そうこうしているうちにホテルに着いた。
ホテルのおばさんは感じが良かったが、昨晩のキャンセルの件を聞かれて「遠いから」とだけ答えたが「確かに」と返された。キャンセルしたため別の部屋になったとかで、4人部屋で同じ値段だとか。
部屋は角部屋で古いけど、広くて清潔でトイレも別だけど洗面台はある。情報コーナーも充実。おみやげも売っている。
インターネットコーナーもあったけど有料。一休みしたら夜の散策。
まずはイタリア統一広場[Piazza unità d'Italia]へ、海に向かって大きく開いた広場はとてもいい感じ。
欲を言えば海沿いの道路が無ければ、もっと落ち着いた感じが出るはず。
さらに旧市街っぽい所を、手ごろな料理店を求めて彷徨った。
陽気そうな兄ちゃんの居る店で夕食をとってホテルに帰った。
[6/29]
夜は道路沿いの部屋でエアコンが無かったので、窓を開けていてうるさかった。
安宿の割には朝食は付いていてまずまずの雰囲気。
今日はさらに足を延ばしてイタリアを出てみようと思う。
フィウーメ(リエカ)あたりまで行ければと思いホテルで聞いてみると、
フィウーメは工業都市で面白くないのでカーポ・ディストリア(コーペル)やピラーノ(ピラン)あたりがおすすめだと言う。
詳細にバスの時間を調べてくれて、行きと帰りの時間を教えてくれた。
11時のバスでピラーノヘ行き12時35分着、50分後のバスで戻りカーポ・ディストリアで降りて、
次のバスで夕方にトリエステに帰ってくるというものである。
ホテルを出て駅に向かう途中、サルメリーア(ハムやサラミを主に食料品を売っている)で昼食を購入して行くことに。
ハムとチーズを切ってもらいパンに挟んでもらった。
サルメリーアのおじさんが、自家製のポルペッタを薦めるのでそれも二つもらった。
それでもまだ時間が有ったので、山の上のお城に行こうかとバスを見たら本数がなくあきらめた。
駅前の公園で、飲むヨーグルトをのんで時間を待った。
この公園は周りが車通りの多いロータリーになっていて、
それほど静かでも空気がいいわけでもないが、
周りにバス停があるからか日光を避けて待っている人も多い。
日陰のベンチはほぼ一杯になってる。
FS駅のとなりにバス駅がある。ここがまた暗くて東欧の雰囲気一杯。
スロヴェニアやクロアツィアに行くバスが出ているからか。
バスに乗ってトリエステの町を抜ける。徐々に坂を登っている。このあたりもナポリっぽい。
しばらく走ると渋滞になっている。どうやら工事中の様だ。
と思ったら、工事は隣で高速道路を建設しているだけで国境だ。
意外と街のすぐそばが国境だった。ぱっと見は料金所が二つ続いている様にみえる。
バスに国境管理人?が乗ってきて一人ひとりのパスポートをチェック。
最初はイタリア側で、次がスロヴェニアの様だ。全員チェックすると後ろの出口から出て行く。
国境を越えると…トリエステの背景の山に見えていたような景色。
特に何か変った感じではなく、白い壁に明るいオレンジの屋根の家が点在する。
ただ、看板にスロヴェニア語が書かれている。だがイタリア語の看板も多い。
しばらく走ると、辺りが開けてきて高速道路のインターチェンジのような場所に出た。
カーポ・ディストリア[Capo d'Istria]、スロヴェニア語で言うコーペル[Koper]の町らしい。
ここまで55分かかる。
町外れの駅とバスターミナルだけのような場所が停車場所で、
街の中心(チェントロ)にはいかないみたいだ。
次の町はイーゾラだ。ここは中心にとまるようだ。
バスの中で昼食を済ませて、
海辺の道を走って山を越えたら、さらに大きなリゾート地のような所に着く。
ポルトローズ[Portroz]だそうだ。
ここの賑わいはすごく海水浴客であふれてるし、高そうなホテルが並んでいる。
こんな所でゆったり滞在するのもいいかな。
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13-07-2005 A cura di Ciro