エルコラーノ
[12月21日]
アントニオとエルコラーノに行った。
ヴェスーヴィオ周遊鉄道(Circumvesuviana)
で、エルコラーノ・スカーヴィ駅で降りてどう行くかタクシーに聞いたら、
近いのかタクシーもすなおにこの道をまっすぐと教えてくれた。
駅を降りたら浜側に坂を下っていて突き当たりに入り口があった。徒歩10分。
その前に入り口の前にあるBARで「いっぱいやってく?」とアントニオを誘う。
アントニオはカッフェ。私はアマーロ。
それから入り口でお金をはらう。
入り口を入ると右側に遺跡が見えるが、地面のはるかに下である。

さらに橋が有ってその下も遺跡である。
この高さは全部が溶岩なのかそれとも千年以上の歳月で積もったものかわからない。
ただ、左側の畑はエルコラーノが発見されるまでこんな雰囲気だったのだとわからせる。
そしてこの畑の下には同じように遺跡があるのだろう。
ポンペイでも言えることだけど、
日本だと遺跡が有るとわかれば全容が見えるまで全部掘ってしまうんだろうなと思った。
遺跡を浜側に回り込むとトンネルがあって過ぎ去った世界へ行く心構えがここでできる。
トンネルをでると昔の海岸が有った所から町へ入ることになる。
実際、高い岩壁に囲まれたこの町は時間が止まっている。
まわりの近代的な空の上の方にある。
もっとも近代的というのは「近代」的で「現代的」ではないけど。
遺跡の町に入ると一匹の犬が居て犬に引かれて左手の建物に入った。
するとおじいさんが居て挨拶をした。ガイドらしい。犬はガイドを紹介してくれた。
ガイドを断り、犬について外に出た。
町並みを見るとポンペイより形が残ってる。ある家にはバルコニーが再現されている。
バルコニーが残ってるとは思えないけど、少なくとも二階が残っているのだ。
そういや最初に入った家にも屋根が残っていた。
それから食料を入れていたと思われる瓶が残っている商店らしき遺跡、神殿。
箱庭のような遺跡はまるで作り物の様だったけど、明らかに年月を経ていて感慨深かった。
件の犬は物陰に隠れたと思うと、なんと鳩を食べていた。
アントニオはショックだったらしく「野生だ」と言っていた。
神殿の回廊ではコウモリが居た。
アントニオは恐かったらしい、自分はガーゴイルと名乗ってるのにコウモリ恐いんかい(笑)。
小一時間見ただろうか、トンネルを昇ると現代世界で風が強くひどく寒い。
上から見た遺跡は周った所が全部見える。
そして外に出たらまたBARで一杯。
ナポリ
ナポリに帰ってカルメラとカルメラの彼氏のマッシモにカルメラの家であった。
アントニオの大学に行ってダヴィデに会った。
ダヴィデとはアントニオの大学の友人で、去年日本に来ていた。
久しぶりのダヴィデは変って無くて変だった。
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