イタリアのワインについて
あまり知られては居ませんが、イタリアはワインの生産量世界一の国です。
たまにフランスに生産量を抜かれますが。
また、かなりの量を国内で消費しますが輸出量も世界一です。
品質においても年代物のワインも含めてイタリアワインは、
フランスに負けない物であると言われています。
(私はほとんどフランスワインは飲まないので良くわかりませんが)。
一説にはイタリアワインはフランスワインの半分の値段で同等以上のものが買えるそうです。
しかし、イタリアワインはイタリアの各地で生産されていてそのバラエティーは
他の地方のワインがよってたかっても負けないほどあります。
400種以上あるといわれるワイン用ブドウの数もその理由になっているでしょう。
ちなみに、イタリアではワインと言えば葡萄(ブドウ)酒のことなのでリンゴのワインなどと言うとリンゴのブドウ酒と言うことになり通じないことも…
イタリアワインの等級
政府の統制で、以下の等級が認定されています。
- D.O.C.:Denominazione di Origine Controllata 原産地呼称
- D.O.C.G.:Denominazione di Origine Controllata Garanzia 検定付き品質保証の原産地呼称
- I.G.T.:Indicazione Geografica Tipica 典型的産地表示
そして上記以外のワインをV.d.T(Vino da Tavola)といいます。
ヴィーノ・ダ・ターヴォラ(Vino da Tavola)は本来テーブルワインという意味ですが、
等級を指す場合はでは統制外のワインと言う意味で上記以外のワインと言う意味で用います。
イタリアワインの種類
色で分類する
- ビアンコ:bianco
- 白ワイン。もっぱら白ワイン用のブドウから作る。
色は透明から、黄色味や緑色を帯びたものまである
- ロッソ:rosso
- 赤ワイン。黒ブドウを皮ごとしぼって作る。ルビーノ(rubino)とも呼ばれる
- ロザート:rosato
- ロゼワイン。ワインによってはキアレット(chiaretto)、
チェラスオーロ(cerasuolo)とも呼ぶ事も。
ちなみに白ワインと赤ワインを混ぜて作るのは禁止されている。
泡で分類する
- フェルモ:fermo
- 無発泡ワイン。tranquilloとも
- スプマンテ:spumante
-
発泡ワインで温度が20度で3気圧以上のもの。
- フリッツァンテ:frizzante
-
弱発泡ワイン、微発泡ワイン
製法で分類する
ヴィンサント:vinsanto, vin santo
パッシートで作り、白が多い。
トスカーナ製が有名。
パッシート:passito
陰干ししたブドウを使用し、糖分を高める
結果糖分を全てアルコールに変らせた場合は度数が高くなり、
控え目にした場合甘口で度数の高いワインとなる。
レチョート:recioto
パッシートの一種。ヴェーネト地方にあり、代表的なものにアマローネ[Amarone]がある。
リパッソ:ripasso
ぶどうの皮を加えて再度発酵させたもの。
日本ではMASI社のCampo Fiorinが手に入れやすい。
グラッパ:grappa
ワインを作った後のぶどうの皮を蒸留して作った酒。
正確にいうとワインではなくワインの副産物。
日本の酒税法ではブランデーに分類されているが、
ブランデーはワインを蒸留したもので異なるもの。
ノヴェッロ:novello
新酒。毎年11月になると、その年に収穫されたブドウで造られたワインが
ノヴェッロとして出荷される。
リゼルヴァ:riserva
普通より長く熟成したワインにつく名前
スペリオーレ:superiore
通常のワインよりアルコール度数が高いワインにつく名前
味で分類する
| | 残留糖分 |
セッコ:secco またはアシュット:asciutto | 辛口 | 0〜4g |
アッボカート:abbocato またはセーミ・セッコ:semi-secco | 半辛口 |
4〜12g |
アマービレ:amabile | 中甘口 | 12〜45g |
ドルチェ:dolce | 甘口 | 45g〜 |
イタリアワインのラベルの見方
大抵の説明書きなんかでは、ラベルの写真なんかを貼りつけて解説していますが、
あれは個性的なイタリアワインのことラベルも趣向を凝らしたものとなっていて、
あんまり役に立たないのではないかと思います
(私も昔本の表示を元に読み解こうと思ったんですが難しかったです)。
そこで、ラベルの読み方の極意を自分で見つけました。
それは…ワインの名前を憶えるのと生産者の名前を憶えることです。
一番大きく書かれてるのが大概はワインの名前なんですが、
それとて絶対的なものではなく商標が大きく書かれている事も多いです。
さてどうするか…このページを見ている人には簡単です。
ラベルに書いてある単語を大きな文字の順に取り出して下で検索するだけです。
ある程度一致した名前が出てくれば正解です。簡単ですね(笑)
ただし、この方法はV.d.T.には使えません。
生産者の名前は次の方法でもわかります。
ワインを買ったイタリアワインコーナーへ行って買った場所の近くにある、
似たような瓶のワインを見てください。
すると同じ字体で書かれた共通の言葉があると思います。それが生産社名です。
売り場に行ったらワイン名は書いてあるので、それはあらかじめ省いておくのをわすれずに。
名前がわかれば一番わかりやすいのは収穫年1997とかってかかれてるやつです。
その前にVENDIMMIA と書かれていればそれが「収穫年」と言う意味です。
味で分類の項で書いた、secco dolce等の味の単語もみつかるでしょう。
さらにrosso、biancoなど色の分類の単語も見かけると思います。
でも、味の単語や色の単語はそのワインがいろんな種類がある時だけなんで、
バローロのように辛口の赤のみの場合は、分類する必要が無いので書いて無いと思います。