カッフェ : Caffè

コーヒーのことで、単にカッフェ(最後のエにアクセント)といえば、 いわゆるエスプレッソです。
エスプレッソ(フランス語からで急行列車の意味)のごとく、 強く焙煎して細かく挽いたコーヒー豆を一瞬で機械で抽出する濃いコーヒーです。
イスラムの飲み物だったコーヒーがイタリアに伝わったのは17世紀のヴェネツィア。 当時は薬だったと言います。
また、このエスプレッソは抽出時間が短いためか、カフェインの含有量は少ないと聞きます。

種類

BARでカッフェを注文する時は何種類もあるといいます。

まずは味の濃さから。
濃さは抽出時間で調節しているんだと思います。
ルンゴは「のびた」と言う意味で湯で薄めてます。
アメリカンのアメリカーノも日本と違って豆を変えずに湯で薄めてるらしいです。

caffè ristretto/caffè stretto caffè caffè lungo/caffè americano
カッフェ・リストレット
(またはカッフェ・ストレット)
カッフェ カッフェ・ルンゴ(またはアメリカーノ)
濃いめ 普通 薄め

また牛乳をどう混ぜるかによって名前が替わります。

caffè caffè macchiato caffellatte latte macchiato latte
カッフェ カッフェ・マッキャート カッフェッラッテ ラッテ・マッキャート ラッテ
なし 少し牛乳 半々ぐらい 少しコーヒー 牛乳
量はdoppioが二倍です。
あるいは混ぜるもので、
caffè corretto(リキュール入)
有名なcappuccino(カップッチーノ)は牛乳を泡立てたものを入れます。イタリアではシナモンが入ったのはでて来たことがないです。

まめのこと

イタリアで使われてるのはブレンドがほとんどでその調合はよくわかりません。
店によってちがうんだと思います。

粉のこと(caffè macinato)

エスプレッソ用のコーヒーの粉は日本でも売っていて 、イタリアのものでは ILLY(イッリ、イリー)、KIMBO(キンボ)、LAVAZZA(ラヴァッツァ、ラバッツァ)などが普通お店で売ってます。
Segafredoのはお店で売ってます。 LAVAZZA QUALITÀ ORO とILLYを比べるとILLY(旧の普通煎)の方が挽き方が細かいようです。

LAVAZZA

左はLAVAZZA QUALITÀ ORO。右はLAVAZZA caffè espresso

ILLY

ILLYの新しい缶(2001年あたりから出ている)。
左からノーマルロースト(通常)、ダークロースト(深煎り)、カフェイン無し。
モンテ物産の取り扱いだが、ノーマルロースト以外はあまり見かけない。
ILLYの古い缶。右のはイタリアで購入(深煎)

KIMBO

右がKIMBO
左はILLYのデカフェイナート(カフェイン抜き)の古い缶。

カッフェッティエーラ:caffettiera

caffettiera 意味はコーヒーやかん(caffèはコーヒー、 -tieraは入れ物)。 もちろんよく見るやかん型のあれです。
マッキネッタ[macchinetta] ともいうらしいです。
一般家庭では必ずある者みたいです。また、人数用で大きさが分れています。

マッキナ・ダ・カッフェ:macchina da caffè


いわゆるエスプレッソマシンのことです。
業務用と家庭用があります。
業務用のは生豆を煎って挽いて抽出する一連の作業を全てやってしまうものがあります。
家庭用のは抽出だけのようです。
写真は家庭用のデロンギ製BAR-14 CAFFÈ TREVISO。

ここで私の入れ方を伝授しましょう。
まず厚めのカップを用意します。これがなかなか難しくめったに売って無いのです。
職場の近くのコーヒー店で偶然発見。LOFTや大阪の道具屋筋まで行って探したのに… (1998年頃の話で、2005年ではもっと手に入りやすいです)
で、湯通ししてそのカップを温めます。混ぜるスプーンも入れて温めます。
その間に珈琲の粉を入れたりして準備。お湯を捨てたカップに注ぎます。
この方法は特に冬には効果的です。

イタリア イタリアうまいもん
03/08/2005 A cura di Ciro